特殊清掃業を開業するのに、どのような資格や道具が必要なのかご存じでしょうか。
新しく特殊清掃業を始める方が増えている中で、資格を取得することで正しい知識を持ち、効果的な道具を使って作業を進めることはとても大切です。
この記事では、特殊清掃業でぜひ取得したい資格や免許、必要な機材や道具について解説しています。
特殊清掃に必要な資格は、日本除菌脱臭サービス協会で開催している講習会で効率よく取得することができます。
特殊清掃業を開業する際に、特定の資格や免許を所持しなければならないということはありません。
そのため、特殊清掃業に安易に参入する会社がとても増えています。
しかし、特殊清掃はその名前の通り「特殊な清掃」であり、専門的な知識が必要な業務です。
業務に必要な資格を取得することで、高品質なサービスを効率よく提供できるようになります。
また、資格を取得せず中途半端な知識で業務をおこなってしまえば、お客様からの信頼を得られないだけでなく、作業後に臭い戻りなどのクレームで増えることにもなりかねません。
資格がなくても参入できる特殊清掃業ですが、取得しておくべきおすすめの資格をご紹介します。
「除菌マイスター」とは、除菌に関する知識と技術を習得した資格です。
新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、需要が高まっています。
「脱臭マイスター」とは、OST法に基づいた脱臭に関する知識と技術を習得する資格です。
OST法®とは、特殊清掃現場から日常的な臭気まで幅広く対応可能な唯一の脱臭方法です。
脱臭マイスター資格を取得することで、脱臭分野でのキャリアアップやビジネス展開が可能になります。
「オゾン取扱責任者マイスター」とは、オゾン発生器を使用する際に必要な、安全かつ効果的なオゾンの取り扱い方法に関する知識と技術を習得した資格です。
オゾン取扱責任者マイスター資格を取得することで、特殊清掃で欠かせない、オゾンについて正しい知識を広く習得し安心、安全で充分な除菌、消臭効果を得ることができます。
「孤独死脱臭マイスター」とは、孤独死現場で発生する臭いや汚染物質を除去し、脱臭するための知識や技術を習得した資格です。孤独死現場での清掃や脱臭には、多岐にわたる専門的な知識や技術が必要であり、専門家としてのスキルアップが期待できます。
「火災復旧マイスター」とは、火災で発生する煙や臭いなどの、火災による被害を軽減するために必要な知識や技術を習得した資格です。年間10,000件発生している火災という災害を臭気の面から早期復旧させるための、より専門的な知識や技術を持つことができ、より迅速かつ効率的な復旧作業が可能となります。
特殊清掃業で使用する代表的な道具や機材の一部を紹介しましょう。
これらのなかには、市販されていないものも少なくありません。
オゾン脱臭機は、オゾンガスを生成して、空気中の臭い分子や菌、ウイルスなどを酸化分解して、消臭・除菌するために使用される機器です。オゾンガスは非常に強力な酸化剤であり、効果的に空気中の有害な物質を分解することができます。しかし、効果を発揮するためには、適切なオゾン濃度を維持することが必要であり、高性能で信頼性の高いオゾン脱臭機が必要です。
臭いの元となる物質を分解するためには、一般的には、次亜塩素酸ナトリウムが使われます。次亜塩素酸ナトリウムは、酸化力が強く、効果的に臭いの原因となる菌やウイルスを除去することができます。また、最近では生きた微生物を使った薬剤も登場しています。これらの薬剤は、微生物が有機物を分解して、臭いの元となる物質を消すことができます。
微生物を殺菌するための薬剤。一般的には、次亜塩素酸ナトリウム、過酸化水素、複合型二酸化塩素などが使用されます。しかし、過剰に使用したり、適切な濃度や時間を守らないと、人体へのリスクや設備にダメージを与えることがあります。
臭気測定器は、人間の嗅覚に近い感度で空気中の臭いを測定し、特殊清掃の効果を客観的に評価することができます。しかし、特定の物質には限度があり、複数の臭いが混ざり合っている場合には、正確に測定することが困難です。そのため、臭いの成分を特定するためには、化学的手法であるガスクロマトグラフィー分析が必要となります。
自動噴霧器は、空気中に微細な霧状の液体を噴霧することで、空間全体に均一に消臭剤や殺菌剤を広げることができる装置です。
特殊清掃業は、汚物や危険物質に触れることがあるため、手袋、マスク、ゴーグル、防護服などの防護具が必要です。
特殊清掃業者が取得しておきたい資格や免許、必要となる道具や機材について解説しました。
ここで紹介した資格は、いずれも日本除菌脱臭サービス協会で講習会をおこなっており、受講することで体系的な知識を短時間で習得できます。
特殊清掃の開業をお考えの方は、ぜひ一度、日本除菌脱臭サービス協会までお気軽にお問い合わせください。
