一戸建ての床下で排水管の不良により排水が漏れていた、それによる臭いの解決及び除菌防カビ処理を行って欲しいとのご依頼でした。
溢れていた排水は排水管修理の設備業者により処理されていました。気が付くまで数ヶ月漏れていたそうで、汚水の量は相当だったそうです。
対象施設 | 一戸建 |
---|---|
広さ | 132㎡ |
対象臭気 | 排水、カビ |
臭気レベル(作業前) | 4 |
臭気レベル(作業後) | 1 |
作業時間 | 4日間 |
施工日 | 2019年7月 |
地域 | 北海道 |
提供会社 | 株式会社Beクリーン |
高断熱高気密住宅で床下の空気も建物内に熱交換器を通して動く建物。
高断熱高気密住宅は熱損失係数(Q値)と、相当すき間面積(C値)の関係があるため、換気のために勝手に穴を造作するなどは行えないため、建物の気密などを考慮しながら作業を行わなければいけないのが難しい点でした。
Q値C値を考慮せずに穴を開ける方もいますが、新築時の住宅性能と数値が変わってくる場合がありますので、僕は責任が持てないため特に気を付けています。
床下は腐敗臭とカビ臭が混じる何とも言えない臭気です。床下点検口を少し動かすだけで強い臭いが感じられます。
弊社の他に2社が作業を行うが効果がないため、弊社にご依頼があり請け負うことになった物件です。
床下にもぐり目視でカビ箇所など全て点検。
カビは次亜塩素により処理。高圧洗浄などは床下のため行わない。湿度が完全になくなるのに数ヶ月必要になるため。
その後オゾンガスを床下容積に応じた濃度で薫蒸。
充分に換気。排気ファンでは空気が理想的に循環しないと感じているため、送風ファンとサーキュレーターを組み合わせて使用。
排水により発生した雑菌をバイオ洗剤により処理。これは数日繰り返す。
その後防腐、防カビ処理。
実は施工は1年半前のものである。1年半経過し経過観察を行ったが一切カビが発生しておらず、臭気も全くなくなっていたため記事にした。
空中浮遊カビ菌の採取、培養も行ったがカビは検出されず。
作業当時もお引渡時は「臭いが消えた」と喜んで下さっていたが、カビのこともあるので最低1年以上は状況を確認して行きたい旨を伝えてあった。