木造アパート2階のストーブに繋がっている灯油ホースの亀裂が原因で灯油漏れが発生。
1階の部屋まで漏れており、灯油の臭いが酷い状況。
今回は家財道具全てを残したままの状態での作業になり、仮設工事の手間が多かった。
対象施設 | 木造アパート |
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広さ | 25㎡ |
対象臭気 | 灯油 |
臭気レベル(作業前) | 5 |
臭気レベル(作業後) | 1 |
作業時間 | 14日間 |
施工日 | 2019年7月 |
地域 | 北海道恵庭市 |
提供会社 | 株式会社Beクリーン |
木造アパート、作業対象の部屋は25㎡1ルーム。学生向けの造り。
今回は家財道具や衣類など全て残したままの作業になった。
灯油臭は相当なもので、建物の外にいても強い臭いを感じ取れるレベルであった。
2階床下、1階天井スラブ部に流れ落ちた灯油の処理を行うために、1階室内側から天井や壁を剥がした。
その後灯油が染み込んだグラスウールは撤去、木材部にも灯油が染みているが、こちらは解体出来ないため
灯油に効果がある洗浄剤を高圧で打ち込み。
その後、洗剤に溶けた灯油の回収を効率化するために回収剤を高圧で打ち込むと同時に吸取り。
1日でかなり臭気は低減。依頼者は「臭いがしない」と言っていた。
翌日は木部に残っている灯油分を更に抜き取るためにNB水を使用。NB水がなければ木部に浸透した灯油は
完全には抜けないのでは?と感じています。
その後空間に漂う灯油臭の処理のために消臭剤噴霧。霧の大きさは大き目が理想的だと思うので、フォグマスター
ではなく、動力噴霧器が良いと思います。
電池式噴霧器だとミストにムラが出るので良くないと感じています。
2階は今回一切施工不可だったため、2階フローリングとその下地の捨て張板の間に染みた灯油だけ触れられないため
臭気防止のコーティング剤を塗布。
今回は新しい製品を使用したが効果は非常に高かった。
灯油が染みている場合は塗料系だと油分によりきちんと塗膜が形成されないと思います。また一般的なコーティング類も灯油分に
よりポリマーの結束が弱くなるため向いていないと感じています。
完工後6日間放置してから(この6日間も作業時間14日間に含まれています)のお引渡でしたが、臭い戻りもなく発注者、管理会社、入居者、その他業者など全員一致で無臭との評価を頂いています。
臭気測定機での数値も充分な結果が出ています。また空気中の灯油濃度を計測しましたが、作業前は高濃度の灯油成分が検出されていましたが、作業後は灯油成分検出出来ず、となりこちらもいい結果となっております。