旭川市から片道240キロ、おおよそ4時間の時間がかかる斜里町の3階建公営住宅の1室が全焼。
家財道具も窓も建具も全てが燃えて悲惨な状況の現場でした。
対象施設 | RC造マンション3階部分 |
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広さ | 80㎡ |
対象臭気 | 火災臭、コゲ臭 |
臭気レベル(作業前) | 4 |
臭気レベル(作業後) | 1 |
作業時間 | 13日間 |
施工日 | 2016年11月 |
地域 | 北海道知床 |
提供会社 | 株式会社Beクリーン |
例年よりも冬が早く来た北海道、RC造の建物をスケルトンにして作業を行う為、断熱材など何もない状態、現場は外よりも冷え込み噴霧する消臭剤も凍りつき、煤除去の薬剤も塗ったとたんにシャーベット状になる氷点下の世界でした。
氷点下での火災全焼の消臭事例はほぼ見つけることが出来なく、Beクリーン独自の氷点下でも効果を発揮する消臭シールド工法での施工をメインに作業を進めました。
少しでも室温を上げたく気密をしっかりとるとグラインダー工法で出る粉塵の排出が困難になるため煤分解の薬剤を使用した。
ジェットヒーターという現場用の大型ストーブを1日中炊いても室温は氷点下のままであり、オゾンガスの効果が最大限発揮できない点にものすごく悩まされました。
アクティボ、パンサーの2台体制で作業しました。
臭気測定器による臭気の計測。
グラインダーによる研削が難しい状況であったため、薬剤による煤などの分解洗浄を行う。
寒すぎて液体が凍るために難航。
消臭剤噴霧、アクティボによるオゾンガス燻蒸。
室温が低すぎ、効果が表れず。
Beクリーン独自の臭気シールド工法により臭気を封じ込める方法に変更。効果が出始める。
臭気シールド工法、消臭剤の散布、オゾンガスの燻蒸(アクティボとパンサー2台体制)でオゾン濃度を上げられるだけ上げる。
臭気測定器による計測で問題の無い数値まで臭気が下がったことを確認、人間の鼻でも問題の無いレベルまで臭気が下がっていることを
確認して頂き現場は終了でした。
氷点下の現場環境で火災による全焼の現場の事例があまりない中、消臭剤が凍りついても効果があるのか?オゾンガスは具体的には氷点下何度まで効果があるのか?そういった部分を試行錯誤しながらの作業なので苦労しましたが、結果が出たのはよかったです。
過去にも真冬の作業はありましたが、暖房が効いていたり暖かめの現場が多く、ここまで現場が冷え込んだのが初めてでした。