新型コロナウイルスに対する対処法
【更新】2020年3月3日
株式会社カイコーポレーション
細貝 利一郎
中国国家衛生健康委員会が新型コロナウイルスに関する新たなガイドラインを発表し、これまでに主な感染ルートとして挙げていた飛沫感染と濃厚接触による感染に加えて、「エアロゾル」感染が起きる可能性があると指摘しました。
エアロゾル感染についてはこちらのページをご覧ください。
新型コロナウイルスに関する一般的な情報
- 潜伏期間
1日~14日間 - 感染と発症
SARSとは違い潜伏期間中でも感染します。 - 感染力
SARSと比較して感染力が強いといわれています。 - 毒性
SARSと比較し弱いといわれています。 - 感染ルート
飛沫感染といわれていますが、中国の医療従事者やウイルス専門家が感染したことから、空気感染の可能性もあるとの指摘が専門家から指摘されています。
有効的な除染方法と注意事項
除染方法比較
方法 | 効果 | 手の届く付着面*1 | 手の届かない付着面*2 | 空間*3 |
---|---|---|---|---|
アルコール 次亜塩素酸 (噴霧、拭き上げ) |
○ | ○ | × | × |
オゾン燻蒸 (Tiger,Panther) |
○ | ○ | ○ | ○ |
*1:ドアノブ、テーブル、スイッチといった手の届く表面
*2:天井、壁、ベッドの下、家具等の上面、エアコンダクト内、隙間等手の届かない箇所
*3:空間全体、浮遊物を含む。3D。
注意事項
- 新型コロナウイルスの特性を考慮すると付着面=2Dの処理だけでは効果が限定的。
- 手の届かない表面、箇所及び空間=3Dの処理が必要です。
- オゾン燻蒸で効果を得るためにはオゾン生成力の高い機器でなければウイルスの不活化をすることができない=CT値(オゾン濃度×燻蒸時間)
CT値について
コロナウイルスの検体は当然ながらバイオハザードの観点から入手できません。よって、コロナウイルスに特性が似ているといわれているインフルエンザウイルスを使用した実験のデータをベースに試算しています。
不活化データ:CT値=60
条件:対象空間の容積(㎥)を20㎡×2.5m(高さ)とする
湿度:60%
オゾン生成スペック | 要する時間 |
---|---|
Tiger 12,000mg/h | 10分 |
Panther-J 7,500mg/h | 14分 |
オゾン消臭機 1,000mg/h | 40分 |
- オゾン濃度(理論値)計算式(ppm/分)=オゾン生成量(mg/h)÷容積(㎥)÷2.14÷60
- 実際の対象空間は汚れや臭気物質がある為、上記の時間をベースに調整願います。
-
オゾンの自然分解について:オゾンの特性の一つとして時間の経過とともに自然分解する特性がある為、長い時間かけて濃度を上げようとしても現実的には未達となりますのでスペックの小さい機器ではCT値をクリアすることは不可能です。
推奨品:Panther-J,Tiger - オゾンの反応分解と自然分解を考慮し、理論値の半分の数値で計算しています。
除染後の対応
除染した空間は空間フローラが崩れた状態(善玉菌と悪玉菌ともに減少した状態)になります。この状態は病原菌、雑菌、ウイルスの侵入と繁殖が容易になる環境でとてもリスクの高い状態です。
そこで、善玉菌を供給し善玉菌優位の空間フローラを形成する必要があります。
除染後の乱れた空間フローラを整えることで除染の効果を維持し病気になりにくい空間が維持されます、そして予防効果にもつながります。
推奨品*空気浄化剤+消臭剤=グランバイオ“エア”
推奨処理方法
ポイント
- 2D(物体の表面、面、付着面)から3D(空間全体、浮遊物)処理
- 除染後のリスクヘッジとしての善玉菌優位の空間フローラ形成(予防)
- 薬剤による噴霧、拭き上げ(次亜塩素もしくはアルコール)
- オゾン燻蒸(時間は対象空間、オゾン生成力を考慮して設定)
- 換気もしくはオゾンの自然分解を待つ
- 空気浄化剤+消臭剤=グランバイオ“エア”噴霧(約10cc/25㎡)
以上