エアロゾル感染について
エアロゾル感染とは?他の感染ルートとの違い
2020年現在、猛威を振るっているコロナウイルスですが、中国国家衛生健康委員会は2月19日、新型コロナの感染ルートについて従来の飛沫感染と接触感染に加えエアロゾル感染の可能性があると発表しました。
エアロゾル感染とは空間の微粒子に乗って長時間空間に浮遊するウイルスを吸引すると感染することを指しますが、他の感染ルートとどのような違いがあるのでしょうか。
それぞれの感染ルートについて比較してみましょう。
接触感染
・・・接触感染とは、皮膚だったり粘膜の直接的な接触や、手、ドアノブ、手すり、便座、電気のスイッチ等の表面を介しての接触で病原体が付着することによる感染を指します。
飛沫感染
・・・咳やくしゃみをした際に飛び散る細かい水滴を飛沫と言い、この飛沫に含まれる細菌やウイルスを吸い込むことで感染するのが飛沫感染です。
空気感染
・・・空気感染とは、飛沫の水分が蒸発した小さな粒子である飛沫核に含まれる細菌やウイルスを吸い込むことで感染することを指します。飛沫核は飛沫と違って軽いため、長い時間空気中に浮遊して遠くまで飛んでいくため飛沫感染よりも感染力が強いと言えます。
エアロゾル感染
・・・ウイルスが空気中の霧やミスト、粉塵や煙と合わさることを「エアロゾル化」と呼び、このエアロゾル化したものを吸い込むことによって感染することをエアロゾル感染と呼びます。ただし、エアロゾル感染は学会などで正式に定義されたものではなく空気感染との違いについては曖昧な点も見られます。
エアロゾルは飛沫の一種ですが、空気中を漂うため空気感染にも似ており、もしも中国当局の言が正しければ新型コロナウイルスは非常に強い感染力があると考えられます。
エアロゾル感染に求められる処理方法
エアロゾル感染に対しては、2D(付着面)の処理から3D(立体、空間全体)の処理が必要となります。そこで有効だと考えられるのが、オゾン燻蒸法(3Dトリートメント)です。
ただし、ウイルス不活化のためのオゾン燻蒸処理を行うことで空間全体のフローラが乱れますので空間フローラを整えることが肝要(善玉菌優位の環境)となります。
そこで、当協会はハイブリッドトリートメントと呼ばれる処理法を推奨しています。
ハイブリットトリートメントとは除菌剤による2D(付着面)トリートメントとオゾン燻蒸による3Dトリートメント、さらには空間フローラの調整を並行して行うハイブリッド処理です。
ハイブリットトリートメントの処理ステップ
1ステップ:除菌剤による付着面の拭き上げ(2Dトリートメント)
2ステップ:オゾン燻蒸(3Dトリートメント)
3ステップ:空間フローラを整える
ハイブリッドトリートメントはホテルの客室を始めとして、公衆衛生の場で広く効果を発揮し、エアロゾル感染にも一定の効果があると考えています。